アルバイト先で
アルバイト先で
アルバイト先で彼とは知り合いました。それ以来、正社員になってからも彼とは同じ職場です。アルバイトを彼としていた時代のことを今でも懐かしく思います。そんな彼と私ですがバイトから正社員になったものの成績はふるいませんでした。営業成績、最下位の彼と私は、よく飲みに行きました。出来の悪いもの同士、傷を舐めあっていたようなものです。駅前の安い焼き鳥屋で「もう、やめようかな。。」と彼は、よく呟いていました。 私は、よく、そんな彼に「そんなこと言わずに頑張れよ」と励ましたものです。
彼とは学生バイト時代からの付き合いです。彼が可哀想だったのは、もちろんですが、それだけではありません。何しろ、彼がいなくなると私が営業成績最下位です。上司の怒りの矛先が私に向かうのが判りきっているのです。他の人間は彼に辞めて欲しいと思ったかもわかりませんが、私だけは例外でした。彼がいるから私も会社に居場所があるのです。ちょうど、子供のとき、自分より弱い人間をいじめることで自分のポジションを保っていたようなものです。何ともイヤな話ですが、生きていくためには仕方ありません。会社から給料をもらうことで、私の生活が成り立っているのです。そして、私は会社では、こんな状態が、ずっと続くものだと信じて疑いませんでした。しかし、今更フリーターに戻るわけにもいきません。ようやっとフリーターから脱出して正社員になったのですから。年齢的にも後戻りはできません。